- ビットコインウォレットってなに?
- 種類はあるの?
- 機能や利便性、おすすめは?
この記事へ辿りついた方は、ビットコインウォレットについてこのような疑問をお持ちなのではないでしょうか?
自分の資産でもあるコインを安全に保管したい方には、ビットコインウォレットはとても重宝する存在。
このページを見ればビットコインウォレットの特徴からメリットまで詳しく理解することが出来ます。
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目次
1.ビットコイン(仮想通貨)ウォレットとは
そもそもウォレットとはどういったものなのでしょうか?
ウォレットという名称の通り、ビットコインや仮想通貨を保管するためのお財布のような存在です。
また、ビットコインの保管だけでなくウォレットを作成すると固有のウォレットアドレスが割り当てられます。
それを知ればビットコインの送受信ができるので、イメージとしてはネットバンキングの預金口座が近いかも知れません。
2.ホットウォレットとコールドウォレットの違いとは
ニュースなどでよくホットウォレットとコールドウォレットというフレーズを目にしますが、このふたつの違いはネットに接続しているかしていないかということ。
取引所やサイト上でビットコインを管理するのはホットウォレットで、ハードウェアウォレットやペーパーウォレットなどネットに繋がなくても利用できるのがコールドウォレットです。
3.ウォレットに保管したほうがいい理由
仮想通貨を買う人の中には、取引所のアカウントに預けっぱなしというケースもたくさんあります。
しかし、仮想通貨も立派な自分の資産なのでセキュリティ対策は重要です。
不正アクセスやハッキングによる被害を避けたい人は、ウォレットを別に用意して安全に管理するのが大切です。
4.ビットコインウォレットの5つの種類
ここからは、ビットコインを管理できる5種類のウォレットとおすすめをご紹介します。
4-1.物理的な機械で保管するハードウェアウォレット
ハードウェアウォレットの特徴
ハードウェアという名前の通り、別の端末に仮想通貨を移動して保管するタイプのウォレットのことです。
USBメモリやポケットWi-Fi程度の小さな端末に、ビットコイン以外の複数の通貨をまとめて保存できるため収納場所にも困りません。
ネット接続から隔離した環境で仮想通貨を保管できるので、安全に管理したい人におすすめ。
使用時のポイント
- ハードウェアウォレットを使用する時は、パソコンに接続して仮想通貨を移動させる必要がある
- 仮想通貨の銘柄によって仕様が異なるので、それぞれのソフトウェアウォレットをインストールしてから操作しなければいけない
ウォレットにコインを移行させたら、自分が分かる所に端末を保管しておきましょう。
ウォレット端末自体にもパスコードがかけられるので、第三者に盗難されるリスクを抑えることができます。
メリット
- 安全性の高さ
- ネット環境から遮断できるので、不正アクセスによる盗難への対策もバッチリ
とくに一定期間コインを動かさない中長期ホルダーの人や、多くの仮想通貨を保有している人におすすめです。
2018年は日本の仮想通貨大規模盗難が相次ぎ、価格の大小に関わらず被害に遭われた方も大勢いました。
このようなハッキング行為は前兆なく突然行われます。
そのため、「取引に使わない分はハードウェアウォレットに保管しておく」というような日常的な心がけが大切なのです。
デメリット
- 安全性を確保するために、利用までにある程度手順を踏まなければならない
- 端末を接続しないと取引ができない
- 他のタイプのウォレットと比較して初期費用がかかる
ソフトウエアやオンライン上のウォレットは無料であることが多いですが、ハードウェアウォレットの平均価格は10,000円から20,000円と高め。
安全なのはわかっているけど、コストがかかるのはちょっと…と敬遠されることもしばしばあるようです。
おすすめハードウェアウォレット
1.Ledger nano S
言わずと知れたメジャーなウォレットなので、耳にしたことがある人も多いのではないでしょうか?
ハードウェアウォレットの中ではトップクラスのシェアを獲得しており、2017年には年間売り上げ100万台も記録しました。
本体はスリムな端末で、ペンケースや貴重品入れに収納してもかさばりません。
対応している通貨の種類はビットコインの他に30種類以上あります。
本体価格は15,000円程度の場合が多く、時期によって割引キャンペーンを行なっていることも。
日本語対応済みなので初めてウォレットを使う人にもおすすめです。
2. Trezor
こちらもLedger nano Sと同じく、端末をパソコンにUSB接続して使うタイプのウォレットです。
Trezorの本体価格はモデルによって10,000円から20,000円ほどの差があります。
ERCトークンの管理もできますので、ICOに参加する人にも使いやすいウォレットです。
3. CoolWallet
こちらは台湾のメーカーが発売したウォレットです。
対応通貨の種類はビットコインなど5種類と、それほど多くないもののおすすめにあげた理由があります。
それは、Bluetooth接続ができること。
そのため、スマホアプリから操作できるんです。
そのため出先で操作したい場合や、いちいちパソコンに接続して操作するのが面倒と感じる人におすすめですよ。
4-2.紙に印刷し保管するペーパーウォレット
ペーパーウォレットの特徴
ペーパーウォレットは、コインを保存した情報(秘密鍵)をQRコードに変換するサービスです。
画面を印刷したり、画像として保存できる手軽さから人気の高いサービスです。
こちらもオフライン環境でコインを保管できるので、安全に資産を管理できますよ。
コインを移動したいときには、QRコードを読み取ればいいので手間をかけたくない人や、ハードウェアウォレットが高いと感じる場合にもぴったり。
使用時のポイント
- 秘密鍵とパスワードを設定すればサイト上で簡単にQRコードが作れるので、初期費用などが必要ない
ただ、プリントアウトした場合は紙の取り扱いに気をつけてくださいね。
予備としてスクリーンショットを作成しておき、USBや外部メモリに保存しておくといいかもしれません。
メリット
- 安全な保管方法を手軽に利用できる
- 無料のウォレットはオフラインで利用できないことが多く、簡単な手順でコールドウォレットが作成できる
また、ハードウェアウォレットとは違い思い立ったらすぐその場で作れるというのも大きな利点でしょう。
デメリット
- 無くしやすい
印刷した紙だけで保管しておくと
「いつのまにか無くしてた」
「他の不要な書類と一緒にすててしまってた」
ということも起きがち。
通帳や貴重品などと一緒に厳重に保管しておくか、データとして保存しておくなどの対策を取ると紛失のリスクが減らせます。
おすすめペーパーウォレット
1.bitaddress.org
リンク:https://www.bitaddress.org/
ビットコインのペーパーウォレットといえば、こちらのサイトをイメージする人も多いはず。
サイトにアクセスして、簡単な操作でウォレットアドレスをQRコードに変換することができます。
海外のサイトなので英語表示ですが、操作が簡単なので使ったことのない人も使いやすいですよ。
2.Wallet Generator.net
リンク:https://walletgenerator.net/
こちらは、ビットコイン以外にも200種類以上のコインのペーパーウォレットが作成できるサイトです。
上記のサイトとの違いは、サイトからペーパーウォレットを作成するソフトをインストールできるという点。
オフライン環境でペーパーウォレットの作成ができるので、より安全性を気をつけたい人におすすめ。
4-3.PCのデスクトップ上に保管するデスクトップウォレット
デスクトップウォレットの特徴
デスクトップウォレットは、ソフトウエアをパソコンにインストールしてコインを管理するウォレットです。
パソコン内にソフトウエアをダウンロードするだけなので無料で利用でき、機能が充実している点がトレーダーから人気がとても高いですよ。
パソコンにつないだらネットワークに接続しなくても利用できるので、ウェブ上にビットコインを置いておくのが不安な人にもおすすめ。
使用時のポイント
- ものによっては大量のデータをダウンロードしてからじゃないと利用できないというケースがある
そのため、自分の利用目的に合わせたソフトを利用するのが大切です。
メリット
- 機能が充実している
- 公式のソフトウェアを利用するとフルノード(取引履歴)がインストールできるので、マイニングができるものがある
また、ビットコインのデスクトップウォレットは他の銘柄と違って種類が豊富なので選択肢がたくさんあるのが大きなメリットでしょう。
デメリット
- 基本的に銘柄ごとに分けられているので、たくさんの銘柄をデスクトップで管理したい場合は、管理したい銘柄の分ソフトウエアをインストールしなければいけない
普通のパソコンを利用する場合は、容量不足になる場合もあります。
おすすめのデスクトップウォレット
1.Bitcoin Core
ビットコイン開発チームの公式のデスクトップウォレットです。
フルノードをインストールしなければいけませんが、公式の安心感・マイニングができることから根強い人気があります。
2.Electrum
こちらも古くから存在するウォレットです。
コインの取引や移動しないときには、ネットワーク接続を遮断してコールドウォレットとしても使えます。
3.Copay
こちらは、マルチシグネチャという機能が使えるデスクトップウォレットです。
マルチシグネチャは一つのウォレットに複数の秘密鍵を設定できるので、第三者からアクセスされても盗難されにくいという特徴を持ちます。
同じ運営元がスマホ用のアプリをリリースしているので、揃えて使いたい人にもおすすめ。
4-4.スマホに保管するモバイルウォレット
モバイルウォレットの特徴
モバイルウォレットは、スマホやタブレットのアプリ型のウォレットのことです。
アプリをインストールするだけで簡単に使えるので、手軽に仮想通貨を管理したいユーザーから支持されています。
使用時のポイント
- モバイルウォレットを利用する時は、アプリのリリース元を調べることが大切
ウォレットアプリに限らずデベロッパー経由で、カード情報を抜かれたりする悪質なものもあるので利用者の口コミなどを見てからダウンロードするのがおすすめです。
メリット
- 使いやすさ
- いつも手元にあるスマホなどの端末で簡単に利用できるため、なにかあった時もすぐ対応できる
また、最近では仮想通貨支払いができるお店が増えてきているので、モバイルウォレットにビットコインを入れておけばおサイフケータイのように支払いができますよ。
デメリット
- セキュリティ面があまり優れていない
- スマホは常時ネットにつながれているので、万が一ハッキングなどされたりスマホを盗難された場合のリスクが存在する
もしも、スマホでセキュリティを高めたいという場合は使っていないスマホに自宅のWi-Fi環境でウォレットアプリをインストールして専用の端末として使うのがおすすめです。
おすすめのモバイルウォレット
1.GINCO
初めてモバイルウォレットを使う人におすすめなのが、このGincoというアプリです。
操作画面がシンプルで使いやすく、あまり詳しくなくても使いやすいのが特徴。
ビットコイン以外にも、イーサリアムなどのアルトコインも利用できます。
日本初のアプリというだけあり、国内でも特に人気の高いウォレットアプリです。
2.Bitpay
海外で人気のアプリで、日本語対応もしています。
対応通貨はビットコインとビットコインキャッシュの2種類だけですが、アプリの中でAmazonギフト券が買えたりユニークな機能があります。
3.Blockchain Wallet
リンク:https://www.blockchain.com/wallet
古くからウォレットアプリをリリースしている老舗のサービスです。
機能がたくさんあり、セキュリティ対策もハイレベルなので安全性を重視する人におすすめ。
こちらも日本語対応しています。
4-5.ネット上に保管するウェブウォレット
ウェブウォレットの特徴
ウェブウォレットは、サイト上で仮想通貨を管理・移動できるオンラインサービスの総称です。
ウォレット機能が利用できるサイトや、ブラウザの拡張機能としての機能、取引所アカウントなどの種類があります。
すぐに取引や送金ができる手軽さが人気です。
使用時のポイント
- ウェブウォレットは即時利用できる手軽さが強みですが、ネットワーク上でデータ管理するためセキュリティ面が劣る
そのため、常時不正アクセスなどの危険性が付きまといます。
ウェブウォレットを利用するときは、保管する金額を少なくするのがおすすめです。
メリット
- 手軽さがウェブウォレットのメリット
- 必要なときにすぐに作れたり、どんな端末からでもアクセスできたり、必要なときにすぐビットコインを送金
特にチャートが動いている時など、瞬間の判断が必要なときに重宝します。
デメリット
- 手軽に利用できる反面、安全面はリスクがある
- サイト運営や機能をリリースしている運営元、自分のセキュリティ対策がそのまま反映されるので、対策せずにウェブ上に放置しておくとハッカーに盗まれてしまうということも
また、マイナーなコインにはあまり対応していない場合も多いので、複数のコインを管理したい場合は使いにくいと思うかもしれませんね。
おすすめのウェブウォレット
1.Blockchain.info
リンク:https://www.blockchain.com/wallet
世界的にユーザー数が多いウェブウォレットです。
サイト上にビットコインを入金すれば、そのまま支払いにも使えます。
また、アプリ等もあるので使いやすいのが人気です。
2.GreenAddress
リンク:https://greenaddress.it/en/
こちらのサイトは、セキュリティや技術面がハイレベルな点が評価されています。
マルチシグネチャに対応していたり、より多くのデータを効率的に管理できるSegwitという機能を導入しています。
5.複数の取引所のアカウントを取得しておく重要性
ビットコインをウォレットに移し、大切な資産を安全に保管することはとても大切ですが、複数の取引所のアカウントを持っておくことも重要と言えます。
その理由として言えるのが、万が一取引所がクラッキングされてしまったときに、その取引所が使えなくなってしまうリスクがあるからです。
そうなってしまうとウォレットから取引所に送金して、ビットコインを売却することが不可能になってしまいます。
売りたいタイミングでしっかりと売れるように、万が一に備えて複数の取引所のアカウントを用意しておくことが大切なのです。
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6.ビットコインウォレットに関するQ&A
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Q. ウォレットとアドレスの違いとはなに?
- A. ウォレットは「ビットコインを保管する場所」と言った様に、明確な定義がありません。それに対し、アドレスはビットコインの送受金をするための住所のようなもの。ウォレットは、アドレスに加えて、秘密鍵・公開鍵・ユーザ名などの全てを管理しています。
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Q. 日本語対応しているウォレットは?
- A. 紹介してきたウォレットのほとんどが日本語に対応していますが翻訳が不自然だったり場合によっては意味が理解できない場合もあります。そのため、基本的な前提知識がないと不便に感じる場合もあります。
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Q. ウォレット間の送金に手数料はかかる?
- A. ウォレット間の送金というよりは、ウォレットを利用して各アドレス間でビットコインを送受金します。そのときの手数料は基本的にありません。ですが、ブロックチェーンを管理するマイナーに対しては払う手数料があります。手数料を多く払うほど、送金が速くなったりするメリットもあります。
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Q. ビットコインでのアドレス生成の仕組みは?
- A. ビットコインウォレットでのアドレスは、階層的決定という仕組みで生成されます。わかりやすく説明すると、一つの種となる文字列を元に、全ての秘密鍵・アドレスを生成します。
7.まとめ
今回、記事の中で
- ウォレットとはビットコインを管理するお財布のような存在である
- 使用する環境や目的によってウォレットの種類は異なる
- 自分の利用方法に合ったウォレット選びが大切
ということを解説しました。
どのウォレットを使おうか迷ってるという人は、良ければ参考にしてみてくださいね。