海外では普及しているカストディサービスですが、これは仮想通貨にとってとても重要なサービスです。
意外と知らない方も多いであろうマイナーなワードですが、果たしてカストディサービスとはなんなのか?
今回はそんな仮想通貨におけるカストディサービスについて紹介します。
カストディサービスとは?
カストディサービスという言葉を聞いたことがあるでしょうか?
仮想通貨には覚えるだけでも大変な複雑なワードが多く存在しますね。
そんなカストディサービスも複雑なワードの1つですが、ようは機関投資家や資産家向けに提供されている代理保管サービスのことです。
「カストディサービス」の「カストディ」とは「保管」を意味しています。
またカストディ業務をおこなう機関をカストディアンと読んだりもします。
業務内容は資産の保管だけではなく、元利金や配当金の受け渡しの代行、財産状況をレポートにまとめるなど、さまざまに請け負っています。
仮想通貨カストディサービスの分類
カストディサービスと一言に言っても種類がいくつかに分類されます。
種類によって特長が異なるので1つひとつ確認してみましょう。
自己管理するセルフカストディ
セルフカストディは、自分自身で仮想通貨を管理する方法です。
自分で保管する場合には、主にスマートフォンのアプリやパソコンのアプリをダウンロードして保管します。
セルフコントロールできる方には問題なく運用できる管理方法です。
セルフカストディは、TREZOR・Ledger・MyEtherWalletなどで提供しています。
仮想通貨取引所によるカストディ
仮想通貨取引所によるカストディは、そのまま仮想通貨取引所に仮想通貨を預けて管理してもらう方法です。
取引所で管理してもらっていると言えど資産を取り出すことは容易なのでセルフカストディに次いで管理能力が求められます。
仮想通貨取引所カストディは、Binance・OKEx・Coinbaseなどが該当します。
第三者によるカストディ
これは第三者機関によって仮想通貨を保管してもらうカストディサービスです。
保管代行する第三者は一定の技術力や安全性を満たした専門家が担当します。
上記2種類と比較するともっとも安全性が高い保管方法なのですが、取引所に置いたり自己管理が苦手な方はサードパーティによる管理が無難です。
サードパーティカストディは、Coinbase・Xapo・BitGoなどで利用できます。
仮想通貨カストディサービスが与える影響
ここまでカストディサービスの基本情報や種類について紹介しました。
正直そこまで重要なサービスなのかピンッと来るものではなかったかもしれません。
しかしカストディサービスは機関投資家や資産家にとっては超重要と言ってもいいでしょう。
なぜなら投資家は投資先に投資先に対してリスクを負いたくないからです。
ここでいうリスクとはデータ改ざんや不正利用といったハッキングをメインに指しています。
つまりハッキングを回避する方法がないのであれば大なり小なりリスクが付きまとうわけで、投資家からすれば安全に投資することもできないでしょう。
なのでカストディサービスが拡大していけば投資家たちもこぞって、そのサービスを利用して投資を始めてくれるし、投資家の参入で仮想通貨市場もより循環していきます。
国内の仮想通貨カストディサービスはどうなっていくか?
現時点では、日本にカストディサービスは存在しません。
それこそ仮に海外で購入した仮想通貨を保管してほしい場合には、それを日本のカストディサービスを使わず海外現地のものを使うことが一般的です。
そう考えていくと今後カストディサービスが日本で普及していくかは難しいですが、当然カストディサービスを試しに導入する企業も登場するかもしれません。
こればかりは長い目で見て待つしかないですね。
まとめ
■カストディサービスは主に3種類のサービス形態がある。
■カストディサービスがあるから安心して投資家たちも参入できる。
■日本にはカストディサービスがまだ存在しない。
カストディサービスは重要なサービスか分かりにくいかもしれませんが、
仮想通貨市場が健全化されるためにも大事な要素として関わってきます。
それこそセキュリティ面が不安視される仮想通貨市場なだけに、
仮想通貨取引所にとっても地位を確立する上で必要な要素です。