BitMEXは「レバレッジが世界一高い取引所」といわれており、ハイリスクハイリターンを好むトレーダーにとっては注目の取引所となります。
一方で独自の手数料の仕組みがあったり、追証制度がないなど、高いレバレッジならではの気を付けなければならない点もあります。
以下では、BitMEXの特徴や具体的な通貨(リップル)の購入方法、注意点などを説明していきます。
目次
BitMEX(ビットメックス)とは
会社名 | HDR Global Trading Limited |
会社所在地 | セーシェル(オフィスは香港) |
設立 | 2014年 |
共同創業者兼CEO | Arthur Hayes |
サポート | https://www.bitmex.com/app/support |
BitMEXはHDR Global Trading Limited社が運営する仮想通貨取引所であり、香港を拠点として2014年4月からサービスを提供しています。
BitMEXでは、ビットコインの他、ビットコインキャッシュ、イーサリアム、リップル、ADA、DASHなど複数の仮想通貨を取り扱っています。
日本語に対応している
BitMEXは、海外の仮想通貨取引所では珍しく日本語表示に対応しています。
通常、海外の取引所は日本語対応していないため、英語の文章を理解しながらユーザ登録や取引を行う必要があります。
英語が得意ではない場合には、ユーザ登録だけでも手間がかかってしまいます。
BitMEXでは、公式ページにアクセスした最初のページから日本語で表示されるなど、読みやすく簡単に操作を行うことが可能です。
レバレッジが高い
BitMEXの最大の特徴はレバレッジ率が高いところです。
具体的には、ビットコインの最大レバレッジを100倍まで設定できます。そのほかの倍率はこちら。
ビットコイン(XBT) | 100倍 |
---|---|
イーサリアム(ETH) | 50倍 |
ライトコイン(LTC) | 33.33倍 |
ビットコインキャッシュ(BCH) | 20倍 |
カルダノ(ADA) | 20倍 |
トロン(TRX) | 20倍 |
イーオス(EOS) | 20倍 |
リップル(XRP) | 20倍 |
国内の取引所では法規制で制限されていることもあり、高いところでも15~25倍までしか設定できないため、BitMEX の100倍が圧倒的に高いレバレッジ率であることが分かります。
追証なし
レバレッジ取引では、含み損が増加し続けると証拠金が不足した時点で自動的に損切(ロスカット)され、証拠金を一気に失ってしまいます。
どんなチャートも、不意の事故(戦争や地震など)により一時的に大きな暴騰、暴落を起こすことがあります。
その際、利用者が資産を一気に失ってしまわないよう、証拠金が不足しそうな状態になった時に追加で証拠金を増やすことができます。
BitMEXではこの追証制度がないため、証拠金以上に損することがありません。
BitMEXで注文するまでの手順
BitMEXで仮想通貨を注文するまでの流れを説明します。
1.登録して、ビットコインを送金する
BitMEXの登録方法はこちら。
BitMEX(ビットメックス)の登録方法と使い方まとめ|入出金もラクラクわかる!またBitMEXでは日本円を利用することは出来ません。
このため、まずは国内の取引所でビットコインを購入し、購入したビットコインをBitMEXに送金する必要があります。
国内の取引所でおすすめはGMOコイン。送金手数料が無料となっているからです。
ビットコインを送金するために、まずはBitMEXでビットコイン入金用のアドレスを取得します。
次に国内の取引所において、ビットコインの送金先として先ほどの入金用アドレスを入力します。
最後に送金ボタンを押せば、国内取引所からBitMEXにビットコインを入金することが出来ます。
2.リップルの取引画面に変更する
取引用画面で取引対象の通貨を選びます。
タブ表示と取引対象通貨が対応しているので、「リップル」と表示されたタブを選択します。
「リップル」のタブを選択すると、画面中央のチャートがリップルのチャートに切り替わり、正しく選択出来ていることを確認できます。
3.リップルを注文する
実際の注文は、画面左の注文金額入力部分で行います。
注文方法は、指値、成行、ストップ成行、ストップ指値、トレイリングストップ、利食い(指値)、利食い(成行)の7種類の方法があります。
BitMEXでのリップルの購入方法
ビットメックスはいくつもの注文方法があるので、それぞれの注文のやり方を紹介します。
リップルを成行注文する方法
リップルを成行注文するには成行タブを選びます。
次に「数量」の入力部分に欲しいリップルの数を入力します。
最後に、数量の下にある「成行買い」もしくは「成行売り」を選択することで注文を行うことができます。
リップルを指値注文する方法
リップルを指値注文するには指値タブを選びます。
指値注文では、購入したいリップルの数量と、購入したいリップルの価格を指定する必要があります。
購入したいリップルの数量については、成行注文の時と同様、「数量」の部分に入力します。
購入したいリップルの価格については、ビットコインで購入する都合上、リップルの価格をビットコインの価格に換算した価格を入力することになります。
「数量」の下にある「指値」入力部分に、購入したいリップルの価格をビットコインに換算した価格を入力します。
リップルをストップ注文する方法
ストップ注文は、指値注文の逆の意味合いの注文方法です。
指値注文は「指定した価格を下回ったら買い」「指定した価格を上回ったら売り」という注文です。
一方ストップ注文は、「指定した価格を下回ったら買い」「指定した価格を上回ったら買い」という注文になります。
ストップ注文は、含み損を増加させたくない場合に、指定した価格になったら強制的に損切をするための注文方法となります。
ストップ注文を行うためには、「ストップ成行タブ」を選択し、注文するリップルの数を「数量」に入力し、損切りする指定価格を「ストップ価格」に入力します。
数量とストップ価格が入力できたら、「買ストップ」または「売ストップ」を選択することで注文を実行することができます。
リップルの注文を決済する方法
BitMEXでリップルの注文を決済する方法は主に以下の3種類あります。
- 反対売買による決済
- 画面注文からの決済
- 指値、ストップ注文での決済
1. 反対売買による決済
例えば1ビットコインのロングポジションをとっていた場合に、注文画面で反対の1ビットコインのショートポジションを注文する場合、相反する注文がされるため決済注文となります。
2. 画面注文からの決済
オープンポジションには現在保持しているポジションが表示されています。「成行」ボタンを押すことで即座にこのポジションを決済することができます。
3. 指値、ストップ注文での決済
指値、またはストップ注文を行った場合、指定した価格を上回る/下回ると、その時点で注文内容に従い自動的に決済されます。
BitMEXでリップルを購入する際の注意点
BitMEXでリップルを購入する際の注意点について説明していきます。
資金調達率に注意
BitMEXでは資金調達率と呼ばれる、一種の手数料が発生します。
資金調達率で発生する手数料はBitMEXに入るのではなく、買い手と売り手に対して付与されたり、徴収されたりすることになります。
この手数料は、日本時間の5時、13時、21時の時点でポジションを持っている場合に発生します。
資金用達率は独自の計算式で算出されますが、この値がプラスの場合には、ロングポジションの人が手数料を支払い、ショートポジションの人が手数料を貰えます。
一方、資金調達率がマイナスの場合には、ロングポジションの人が手数料を支払い、ショートポジションの人が手数料を貰えます。
このように、自分のポジションと資金調達率に注意をしていないと、手数料を継続的に徴収されるため、注文時だけでなく注文後にも動向を注意する必要があります。
ロスカットに注意
Bitmexには追証制度がないため、証拠金が不足した時点でポジションを強制的にロスカットされてしまいます。
特に、レバレッジ率が高い取引を行っている場合には、ポジション価格が僅かに動いただけでも、証拠金が不足する事態になりかねません。
Bitmexのようにレバレッジ率の高い取引所で取引を行う場合には、十分な証拠金を準備してから始めるか、証拠金に対して無理のないレバレッジ率の範囲で取引を行う必要があります。
BitMEXでのリップルの購入方法のまとめ
BitMEXでリップルを購入する方法について、具体的な操作手順のほか、資金調達率やロスカットなど、購入時に注意が必要な内容を説明してきました。
レバレッジ率が100倍というハイリターンを期待できるため、高い利益を狙うトレーダーにとっては非常に魅力的な取引所といえます。
一方、ポジションを持っているだけで定期的に徴収される手数料の仕組みや、追証制度がないことによる強制ロスカットによるリスクがあるため、十分注意して取引を行う必要がありますね。