BTCBOX(BTCボックス)とは?
2014年に会社設立し、初期の頃から仮想通貨サービスを展開している仮想通貨取引所。4種類の通貨。Bitcoin(ビットコイン) Bitcoin Cash(ビットコインキャッシュ) Ethereum(イーサリアム) Litecoin(ライトコイン)を扱っています。
平成29年9月29日に仮想通貨交換業に登録されておりまして、今現在は、金融庁から業務改善命令が下されています。
数年の運営にも関わらず、大きなサーバーダウンがなく、セキュリティ体制が整っている取引所であると言えるでしょう
今回、BTCBOXの三宅様にインタビューご対応いただけました!巷では聞けないような深い話もお聞きすることができましたので、読者様にシェアいたします。読み進めれば、仮想通貨業界の今後についても知ることができます!
BTCBOX(BTCボックス)について

BTCBOXさんはどういうポジショニングで運営されていますか?他に取引所がある中で、どういう差別化をしているのか。1番そこがポイントだと思っているので、まず始めにお聞かせ願いたいです。

早速なのですが、まずユーザーの皆様にこの場を借りてお詫びしたいことがあります。 このたび、我々BTCBOXは管理体制の不備などにより、業務改善命令を受けてしまいました。ユーザーの皆様に多大なご迷惑をおかけしたこと、深く反省しております。 BTCBOXでは今回の業務改善命令を真摯に受け止め、今後に全力を尽くしてまいります。大変申し訳ございませんでした。

弊社の強みとしては、仮想通貨がまだ黎明期の頃にサービスをローンチした取引所なので、運営の知見はかなりありますね。設立自体はコインチェックの方が先ですが、マウントゴックス後にサービスをリリースしたのは、弊社が先になります。

中国人ユーザーが多いのも1つの特徴ですかね。

中国人のコアユーザーが多かったというのは、意図的にターゲティングしたのですか?

意図的というよりかは社長が中国人だったのと、設立時に中国人の社員が多かったのが要因ですかね。当然カスタマーサポートも中国語にも十分に対応していたので、そうなったのも必然だったかなと。
BTCBOXサービス体制について

なるほど。体制として中国向けに自然になっていたのですね。今は、何名体制で運営していますか?

30名体制で運営しています。

ちなみに、今サービスを使ってくれている全体のユーザー数はどれくらいになりますか?

申し訳ありません。公開できない情報になります。

中国人ユーザー向けにサービスを展開していたというところから、今から日本人向けのユーザーを獲得するにあたっての具体的な強化施策などはありますでしょうか。

中国人向けにサービスをしていた訳ではなく、必然的に多くなったというところがあります。基本的に中国っぽく展開していたので、今後は日本人に合わせた強化施策に取り組んでいく予定はありますね。

最初から日本語向けではなく、中国語対応で展開していたということですか?

いいえ、最初から日本語で展開していたのですが、中国人に広まっていきましたね。

なるほど。かなり中国人向けの印象を受けますが、それ以外でのサービスの具体的な特徴・強みは何でしょう?

大きなサーバーダウンがゼロ。特に優秀な中国人エンジニアが多いです。カスタマーサポートが英語・中国に対応しているのも強みですね。

やはり優秀なエンジニアが多くいらっしゃるのですね!その中でもセキュリティエンジニアはどれくらいいらっしゃるのでしょうか?

5〜6割くらいはエンジニアです。セキュリティには慎重に対策してますね。

かなりセキュリティに力を入れているのですね!ちなみに、セキュリティの他の今後強化していきたい点などはありますでしょうか。例えば、UI/UXなど。

色々と改善して新規ユーザーを獲得したいという気持ちもありますが、やはり今は、サービスの改善と、業務改善や、コンプライアンスの強化に特化しているフェーズでありますので。CCの事件や、最近だとZaifもGOXがありましたので。金融庁に命令を受けているセキュリティの改善に強く特化していますね。

なるほど。やっぱりそうですよね。取引高などは、どう差別化していく予定でしょう

今は4つのコインが取り扱い可能です。今後、こちらの方を充実させていこうかと検討中です。
中国の仮想通貨EOSについて詳しく

話は変わるのですが、仮想通貨EOSについて聞きたいです。ズバリ中国で人気がある理由は?

トランザクションが速いという点ですかね。ダップスゲームなどでEOSが活用されてきていますね。Wechatでミニプログラムというゲームを開発をしていた優秀なエンジニアがEOSに流れています。Dappsのプラットフォームとして始まっている通貨というのもありますかね。

そこに絡めて事業を展開していこうという思惑はありますでしょうか。

現状答えれません。

金融庁の改善に対応しつつ、緩み次第、他の取引所も新しい事業を展開しようとしているのでしょうか。

そうですね。改善が整い次第、新しいサービスを展開するでしょうね。
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金融庁・仮想通貨事業主の取り巻く環境について

金融庁からの改善命令の進捗について。どれくらい適応が進んでいますか?

コメントを差し控えさせて頂きます

金融庁がそうした対応で進められることに対して、どうお考えでしょう?

仕方ないかなあと思っています

運営するのは、相当ハードルが高い現状をどのようにお考えでしょう。

今から取引所を始めようとするスタートアップは、難しいでしょうね。

金融庁が、それら取引所に対して、今後緩和するというのは考えにくいですか?

わからないですが、基本的にはないと思います。

日本がそういう状態であるからして、中国市場・海外向けに展開していくことになるんでしょうかね?

現状で答えれません。

今は、取引所の事業も資本力が物をいう時代になってきているように思います。海外展開するにしても。金融庁に対する体制にしても。

何でも仕組み作るにはお金がかかりますよね。コンプライアンスを整えるにも人を雇わないといけないですしね。
ダップスゲームについて

逆にベンチャーだからこそ、この今の状態からできることってあるのでしょうか

ダップスゲームなら正当にやれば出来そうですね。まだまだ日本は少ないので、参入すれば良いのに。と思いますね。

ダップスの領域には参入する予定はあるのでしょうか?

まだわからないですね。

ダップスゲームもあまりお金を持っていないユーザーが参入するという中で、普及していくとなると何がキーになるのでしょう。

EOSのトランザクションが解決していると思いますね。課題はマネタイズですかね。

ユーザーとしてはゲームしながら金銭がもらえるという所にインセンティブが生まれると考えるのでしょうか。いかがでしょうか。

やはりゲーム性が全てではないでしょうか。あとは企業側が儲からないと、市場にお金が回らないでしょうね。また、Dappsゲームに関わらず、純粋なゲームの領域やコンテンツに関しても中国に負けているような感じはしますね。Tiktok、荒野行動も中国ですし。

取引所も強者の戦いになってきていると感じますね。今は解消されていますが、中国大手取引所HuobiもSBIと提携してましたし、Huobiはビットトレード買収致しました。また、OKCoinも日本に進出致しましたね。
今後の規制や業界の動きについて

まだ世界が仮想通貨・ブロックチェーンの活用性を探している中でも、熾烈な環境になってきている印象ですね。

なってますね。あと、特にCC社の事件によって規制も強くなったので。

お金の流出の規模が大きいがゆえに、ですね。

金融庁としても、仮想通貨に対して目を光らせないといけないと。そうしないと、簡単に脱税できたりしますしね。

世界的に見ても、そのあたりの目は厳しくなってくるでしょうか?

なってますね。アメリカの方でも進んでいますね。

それが緩むのはもう当分ないということですね。

基本的にはないと思います

そこはルールですからね。

まあ、ちょっとやりすぎかなとは思いますかね。

年末や年明けにはプロモーション活動が活発になるという噂を聞きますが、CMや広告・PRに関しては今後大丈夫なのでしょうか

表現方法を間違わなければ、基本的には大丈夫だと。いつCM合戦になるかは読めませんね。

金融庁と兼ね合いと事業はどのようにお考えでしょう

それは、もう金融庁と上手く付き合っていくしかないですね。

ちゃんと話し合って進めていくしかないんですね。

そうですね。

仮想通貨関連に関わる上で、金融リテラシーの他にどういう知識が必要でしょうか。

法律や証券の知識があると良いですかね。マネロン対策などしっかり取り組める企業は、当たり前ですが信頼されますね。

マネロン対策が必要になってくるのは、仮想通貨の将来を健全化する意味でも取り組まないといけないですね。

マネロンリスクは大きいので、対応しないといけませんね。

そうなってくると、今後取引所は、本当に金融機関みたいになってきそうですね。

そうですね。かなり基準が高いです。

他に大手の銀行などが仮想通貨領域に参入してくる余地はあるのでしょうか。

ありますね。UFJなどがそういった動きを見せていますね。ですし、金融庁もそれを求めていますね。

金融庁が大手に参入してほしい意図とは?

参入、買収をやってほしいんじゃないかと。管理がしやすいと思うので。大手との付き合いが長いというよりかは、マネロン対策が厳重に行えますよね。全部の口座を抑えられるので。

そうなってくると、規模が大きくないベンチャーが新しく仮想通貨領域に手を出すには、いよいよ難しくなりますかね。

そうですね。かなり厳しそうです
BTCBOX取引所と仮想通貨業界の今後について

話は戻るのですが、取引所を現時点で使っている日本人のユーザーは、どういうニーズで使用しているのでしょうか。

コアユーザーが多くて、昔から使っている人が多いですね。過去マウントゴックス後から使ってくれている人たちですね。ただ、日本での営利はそこまで上がっていないです。ただ、離脱率は少ないですね。しっかりと使っていただけているというか。

大きなサーバーダウンしない、セキュリティが強いという所に魅力を感じていらっしゃるのですね

そうですね。あとは電話サービスがあるので。仮想通貨取引所で電話サービスがあるのは、珍しいかと思います。

業務改善命令に対して体制が整うのはどれくらいのスパンで考えられていますでしょうか

現状ではお答え出来ませんが、しっかりと体制を整えております。

ちなみに、決済事業には参入しないのでしょうか?

まだやらないですかね。現状、仮想通貨の決済事業は儲からないですから。マーケの一部でしょう。ウォレット事業も一緒ですね。マイニングなどは良いのでしょうけど。ハードウォレットの販売も良いかなとかも思ったりしますね。深センで安くで作れますし、海外だと需要もありますし。

最後に、仮想通貨の未来について。今度どうなっていくとお考えでしょう?

ある程度広がるでしょうね。キーは機関投資家が入ってくるかどうか。取引所は儲けるフェーズではあるので、大口が入ってこないとキャシュフローは回ってこないでしょう。だからこそ、セキュリティに強化しないといけないでしょう。

なるほど!今はどこの取引所もセキュリティを強化する段階なのですね。その点で言うと、今まで大きなサーバーダウンが無かったり、優秀なエンジニア部隊がいるBTCBOXは注目ですね。長いお時間インタビューありがとうございました!
※安心安全の取引所!
company
社名 | BTCボックス株式会社 |
設立 | 2014年3月6日 |
所在地 | 東京都中央区日本橋茅場町2丁目8番1号 BRICK GATE 茅場町 5階 |
代表取締役 | David Zhang(張店) |
顧問弁護士事務所 | アンダーソン・毛利・友常法律事務所 |
会計事務所 | さくら中央税理士事務所 |
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