資産管理サービスなどを展開するマネーフォワードは5月23日、金融機関とテクノロジーの融合をテーマにした「Fintech&マーケティングフォーラム2018」を開催。同社はそのクロージングセッションにおいて、ブロックチェーン領域のビジネスを行う新会社を設立したと発表した。
新会社名は「マネーフォワードフィナンシャル(以下、MFフィナンシャル)」。MFフィナンシャルでは、2018年よりブロックチェーン・関するメディアを開始するほか、2018年内に仮想通貨交換所の開設を目指すという。
マネーフォワードも仮想通貨事業参入かー。年末くらいには嫌って言うほど仮想通貨の話題が各所から聞こえてくる状況が理想ですね。XRPだけでは話題が足りないのでBTC300万とか、なんでもいいから賑わして全体の流動性上げて欲しい。その脇でXRPのしっかりした実需も少しずつ増えていたら最高。
— Eddie (@eddie_GTR_xrp) 2018年5月23日
マネーフォワードの発表まとめ
- 取引所の設立
- 提携先の拡大
- 取引所データを見える化
1.取引所の設立
比較的規模が大きく、ユースケースが明確な通貨をまずは取り扱うみたいなので、おそらく銘柄(BTC、ETHなど)の取り扱いになるでしょう。独自通貨は発行しないとのこと。
マネーフォワード 4つの独自性で他社と差別化
1.決済や送金にすぐれている
2.ポイント交換(2600以上の金融機関やポイント事業者と連携している強み)
3.計簿アプリを20社の交換事業者の取引データと連動
4.仮想通貨専用の損益計算で確定申告が簡単に
2.提携先の拡大
家計簿アプリ「マネーフォワード」が連携している仮想通貨取引所の数を今後は約20社に拡大していくとのこと。
現在の3社(bitFlyer、Coincheck、Zaif)から、新たにbitbank、QUOINEX、BTCBOX、FISCOの4つの交換所と連携していく予定。
3.取引所データを見える化
取引所での取引データをCryptoLinC、Cryptact、G-taxなどの提携し、その計算結果をCSV形式でダウンロードできるようになる。
税金に着目した取引所となると、仮想通貨との相性が良さそうですね。取引所の税金の件、確定申告が圧倒的に楽になりそうです。
見識者の意見
マネーフォワード
上場直後からオープンAPIに絡めて激推ししていましたが、仮想通貨交換所のリリースでましたhttps://t.co/880j1qDE67
2018年内を目指す、という具体的な記載と、神田氏(MFフィナンシャルの代表取締役社長に就任)の経歴から間違いなく開設するでしょう。
※神田氏は元日銀&金融庁— レモスコ@株板 (@remosukosuko) 2018年5月24日
マネーフォワード続き
仮想通貨取引所は間違いなく開設させるでしょう、元日銀&金融庁がトップです。
MFの何よりの強みはオープンAPIに対する実績です、実績や提携数の多いMFはすでに家計簿アプリでデファスタですが、仮想通貨含めて総合金融(データ)仲介としてデファスタとなる絵が見えてきました— レモスコ@株板 (@remosukosuko) 2018年5月24日
マネーフォワード続き
超簡潔に:オープンAPIとは、金融機関へのデータ授受の窓口を強制的に国から統一して開けさせるという国の施策です。
ぶっちゃけ金がないとこには独自対応は無理なんでIBMやNTTDの共通基盤(IBとか)を経由して対応しようとしています。— レモスコ@株板 (@remosukosuko) 2018年5月24日
マネーフォワード続き
オープンAPIの施策で重要なのは金融機関は儲からないが、MFのような企業は儲かる、という国家的な施策であることです。
重要なデータはMFに集まり、金融機関はただの金庫になります。
MFがハブとなり収支や消費傾向等のビッグデータがたまるわけです。
(ここが超重要です)— レモスコ@株板 (@remosukosuko) 2018年5月24日
マネーフォワード続き
住宅ローンと保険を相談するとして
・預金額程度しか情報を持っていない地銀
・今までの収支や傾向といった自分のデータと、膨大な(類似した)他人のデータからAIが最適解を導き出し提案するMF
どちらに相談したいですか?
ここまでがMFが描いている絵かと推測します。— レモスコ@株板 (@remosukosuko) 2018年5月24日
金融期間は弱り、マネーフォワードのようなフィンテック企業が太る
というのがオープンAPIの流れ
時価総額1000億は地銀で考えると下位クラス(沖縄 東邦 クラス)
家計簿アプリ企業ではなく、ビッグデータの集まる総合金融業だと思うと破格の時価総額の安さ— レモスコ@株板 (@remosukosuko) 2018年5月24日
マネーフォワードは仮想通貨の手数料を評価するだけではなく、仮想通貨を布石としたビッグデータを活かした総合金融業への変化という道筋が見えたのが大きいです
顧客数、蓄積データ、API連携の実績等を活かした業態変更です
顧客を多く抱えていてUIも優れているので仮想通貨も成功するでしょうが— レモスコ@株板 (@remosukosuko) 2018年5月24日
ビックデータがマネーフォワードファイナンシャルに集まることを考えれば、今の時価総額は安すぎるとのこと。
マネーフォワードファイナンシャル今後のビジョン
仮想通貨の認知から、交換、決済、確定申告まで、一貫してマネーフォワードファイナンシャルが実現できる世界観を完成させるとのこと。
Currency 2.0に期待!
単なる仮想通貨の交換所だけでなく、仮想通貨を知り、安心して保有し、決済・送金などに利用し、一元的に管理し、損益計算や確定申告を円滑で容易にする。
これまでややネガティブなニュースが続いてきた仮想通貨業界ですが、マネーフォワードグループの既存サービスとも連携して新しい仮想通貨の保有と実用化のあり方を提案し、その先のブロックチェーン革命を主導していきたいと思います。
昨日の説明では、そのコンセプトを「Currency 2.0」として提案しています。
マネーフォワードが、新しい時代を切り開いていきます。
皆さん、ご期待ください!神田 潤一
マネーフォワード:Money Forward 執行役員 渉外・事業開発担当