仮想通貨Wavesとは?その特徴・将来性・購入方法まとめ

とても優れた機能をもつ仮想通貨Wavesって?その特徴などを知りたい

最近ではただの決済手段・投機対象としての仮想通貨の他に、実用的な特徴を兼ね備えたコインも増えています。今回ご紹介するWavesも多機能なプラットフォームとして人気があります。

Waves(ウェーブス)はロシア風の読み方だとワベスで、ハイスピードで取引できることやWavesをベースにして新しいトークンをつくりやすいなど、機能的にもハイレベルな通貨として知られています。

開発者はアレクサンダー・イワノフ氏、ロシア生まれのエンジニアです。

仮想通貨Nxt(ネクスト)の開発チームの一員で、あだ名のサーシャと記載されることもあります。

日本ではあまり報じられないのでそれほどイメージは強くないかもしれませんが、実はロシアは仮想通貨やブロックチェーンの先進国なんです。

政府が管轄している数学研究所が国のいたるところにあったり、モスクワの投票システムがブロックチェーンを採用しているなど日本よりも進んでいるんですね。

Coincheck

Wavesの基本情報

waves
Wavesの基本的なスペックはこちらです。


プロジェクト名 Waves(ウェーブス)
通貨単位 WAVES
総発行数 100,000,000WAVES
時価総額 168億円(2018年12月現在)
マイニング方法(アルゴリズム) LPoS(Leased Proof of Stake)
公式サイト https://wavesplatform.com/

1WAVESあたりの価格は2018年12月現在で約168円です。

開発はロシアで行われましたが、拠点はオランダ・アムステルダムに設立しています。

その他ニューヨークやシンガポール、ロンドンにも事務所を構えており、お隣の韓国でも事業を展開しています。

Wavesの歴史

先ほども触れたとおり、Wavesの開発者はもともとNxt(ネクスト)の開発に携わっていました。

2014年に始まったNxtはビットコイン2.0のひとつと呼ばれ、注目を集めていました。しかし、運営陣の中でバージョンアッププロジェクトをめぐって意見が対立してしまったのです。

なぜ意見が対立したのかを説明すると長くなってしまうのですが簡単に説明すると、Nxtはアップデートのためにメインのブロックチェーンを補助するサイドチェーンを導入することになりました。

サイドチェーンの取引を承認していくために、Nxtとは別のFxtというトークンが配布されることになり、ホルダーによる大量売却やオリジナルのNxtトークンが値崩れするのでは?という点が運営チームで議論されていました。

バージョンアップするための対策がコイン自体の価値を及ぼしかねないことを器具し、運営は最終的に分裂し、Wavesが誕生したようです。

WavesのICOが行われたのは2016年4月12日で、最終的には16億円もの資金が集まりました。

仮想通貨メディアでは2016年に行われたICOの中で、もっとも成功したプロジェクトとまで言われています。

イワノフ氏はWavesやブロックチェーン技術の普及のために、ICO直後から数々の大手企業と提携を発表するなど精力的に活動を続けています。

現在Wavesがパートナーシップを結んでいる企業や機関はこちら

  • アスタナ国際金融センター(カザフスタン)
  • デロイトCIS社(アメリカ)
  • マイクロソフト社(アメリカ)
  • Huobi(中国)

このほかにも、ロシアの公的な研究機関と提携したり、ロシア国内のバーガーキングと協力してオリジナルトークン作成を考案するなど今後もさまざまなプロジェクトが進んでいく予定です。

Wavesの概要と特徴

なぜWavesは高い評価を受けているのでしょうか?

それぞれの特徴からその秘密を紐解いていこうと思います。

オリジナルトークンが作れる

Wavesはイーサリアムのように、誰でもオリジナルのトークンを作れるプラットフォームとしても利用できます。
他の仮想通貨との違いは、機能を自由に変えられるということ。

トークンを作成する人の目的にそって機能をカスタマイズして独自のサービスに使うことができるのです。

日本でも、有名なインフルエンサーがイベント用にトークンを作ったり、貧困や事情があって満足に食事がとれない子供たちを支援するためのチャリティコインを作る人など、さまざまな方法で活用されています。

ブラウザ上で5分もあれば簡単に新しいトークンが作れますよ。

他の通貨とのゲートウェイとして使える

現在、仮想通貨を他の銘柄や法定通貨と両替するためには、仮想通貨取引所を利用する方法が主流です。

しかし、特定の会社に資金が集中すると不正アクセスやハッキングのリスクが高まります。日本でもコインチェックやZaifが多額の資金を盗難されましたが、同様の事件は世界中で発生していて問題視されてきました。

Wavesはウォレットさえあれば、ユーザー同士でビットコインやイーサリアムなど他の通貨と交換ができます。
さらにアメリカドルや日本円など、法定通貨との交換も可能なんですよ。

Wavesの問題点

wavesの問題点
現在考えられるWavesの問題点は、それほど知名度や人気が高くないことではないでしょうか?

機能性や技術もハイレベルで、ロシアやカザフスタンでは国家レベルの大きなプロジェクトを進めているにもかかわらず仮想通貨の時価総額ランキングはそれほど高くはありません。

2016年4月に誕生してから、2年ほどしかたってないのでまだこれからという面もあるのでしょうが、ホルダーを増やすためには人気や知名度の上昇が不可欠になってくるでしょう。

Wavesの今後と将来性

waves
Wavesは今後、スマートコントラクトなど複数の機能を搭載していく予定です。

実際にwavesが支払い手段として使えたり、ICOのためのプラットフォームとして利用する事例も順調に増えています。

他にも、ロシアの億万長者とビジネスパートナーになったり、世界的な会計事務所と提携するなどビジネスとしても基盤を固めつつあります。

このように開発チームが運営に積極的である点から考慮しても、Wavesは仮想通貨として将来性が高いと言えそうです。

Wavesの口コミ

WavesはSNSなどでどのような評判があるか、調べたものをピックアップしてご紹介します。

Wavesが購入できる取引所

Wavesはどこで購入できるのでしょうか?

取り扱いがある取引所をご紹介します。

Binance

binance
https://www.binance.com/en

世界最大手の取引所であるバイナンスですが、実はサービスが始まったのは2017年7月のこと。

中国本土から始まりましたが、香港へ拠点を移したあと現在はマルタ共和国にオフィスを構え、周辺国もまきこんでビジネスを拡大しています。

ビットコインのハードフォークに迅速に対応して新コインの配布を行ったことから急速にユーザーを増やし、現在も人気の銘柄からWavesのような新しいコインまで1,000種類以上も取り扱っています。

取引手数料は0.1%で比較的安く設定されており、オリジナルのBinance Coinを利用すればさらにお得に取引できます。

取引方法は現物取引のみですがシンプルな画面で操作がしやすいベーシックモードと、インジケーターを利用してより細かく設定できるアドバンスモードなど自分が使いやすい方法を選択できますよ。

Tidex

tidex
https://tidex.com/あまり知名度が高くない取引所ですが、Wavesの取引においてシェア上位を占めています。

ロシアの取引所でWavesやWaves系列のトークンをはじめとして100種類以上の銘柄が購入できます。他にもちょっとマイナーなコインが上場しているので、今後人気が出るのではないでしょうか。

日本語には非対応なのですが、なぜかチャットは日本語に対応しているので日本人ユーザーも多いと思われます。

メールアドレスがあれば登録でき、本人確認も必要ないので5分もあればすぐに取引開始できます。

チャートや取引画面のデザインがすっきりとしていて見やすいので操作しやすいのが特徴です。海外の仮想通貨取引所を使ったことがある人なら、問題なく使えるはずです。

取引手数料は0.1%とバイナンスと同じで、Tidexオリジナルのトークンを利用すると半額の0.05%で利用できます。ちなみにこのTidexトークンもWavesをベースに作られています。

Waves Decentralized Exchange

DEXは分散型取引所です。通常の取引所とは違い特定の会社のシステムを介さず、ブロックチェーン上でユーザーが直接売買取引を行います。

WavesのDEXはウォレットをインストールするだけで取引できるので、他のDEXよりも使いやすいと評判です。

ウォレットはオンライン上でアカウントを作るだけでいいので、大きなデータをインストールする必要はありません。

イーサリアムのMyEtherWalletのようなイメージですね。

Wavesの場合は、仮想通貨だけでなくアメリカドルやユーロなど法定通貨とも両替できます。

取引だけでなくWaves関係のトークンのICOに参加するときにも使えるので、ひとつアカウントを作っておくと重宝しますよ。

Bittrex

bittrex
https://international.bittrex.com/

Bittrex は2014年にアメリカで設立された仮想通貨取引所です。

世界的にも高い知名度を誇っており、取り扱い銘柄が豊富なことも魅力的です。

現在では当たり前となったアルトコインの現物取引がまだ珍しかったときに、日本からも多くのユーザーが参加していました。

ただ多くの銘柄を取り扱っているだけでなく、きちんと取り扱い銘柄のチェックを行っています。2018年3月にはプロジェクトの内実が伴っていないもの、不正を行っている可能性のある80以上の銘柄を廃止しています。

これにより、ユーザーはより安心して取引ができるようになりました。

もちろんWavesは引き続き上場しているので、購入できますよ。

セキュリティが強化され、運営のサポートも丁寧なので新しい銘柄であってもきちんとした環境で取引したい人におすすめです。

ただ難点として挙げられるのが、取引手数料が若干高いこと。

すべての通貨ペアで一律0.25%に定められており、日本の取引所と比較しても高い水準です。

YoBit

Yobit
https://yobit.net/en/
草コインを多数取り扱うYoBitは、ロシア系の仮想通貨取引所です。

圧倒的なのがその上場銘柄数で1200種類以上の通貨が購入でき、これから価格が上がる銘柄に先行投資したい場合などにおすすめです。

取引手数料は0.2%で高くもなく安くもなくといったところですね。

現物取引の他にも、

・ICOに簡単に参加できるサービス
・仮想通貨レンディング(貸付)サービス
・ゲーム

などコンテンツが充実しているのが特徴。

以前はフリーコインという仮想通貨プレゼントキャンペーンも行っていましたが、現在では中止されています。

身分証の提出をしなくてもいいので、ウォレットや他の取引所のアカウントさえあればすぐにWavesなどのコインを購入することができます。

ただ、運営会社などが明らかになっていないことなど不明な点も多いので、あくまでもサブ的な利用にとどめておくことをお勧めします。

Bithumb

bithumb
https://www.bithumb.com/

韓国の最大手仮想通貨取引所のBithumbは、先日シンガポールの企業に買収されたニュースが記憶に新しいかと思います。

韓国語のほかにも

・日本語
・英語
・中国語
・スペイン語
・ヒンディー語

の多言語に対応しています。

Wavesのほかにも日本では利用できない銘柄も上場しており、取引量も多いのが特徴です。

1日の取引金額が1,000億円以上を記録したこともあって韓国だけではなく、世界的にも人気の高い取引所です。

現在でも日本語の電話対応をしているなど海外の取引所を使ったことのない人でも使いやすいのですが、2019年2月に本格的に日本へ参入すると見られています。

ビッサムオリジナルトークンの発行も噂されていますが、韓国ではICOが禁止されているためスイスなど第3国で行うと予想されています。

手数料は0.15%ですが最大93%割引になるクーポンが配布されるなど、お得に利用することもできます。

今回は仮想通貨Wavesについてご紹介しました。

仮想通貨Wavesまとめ

  • Wavesはトークン作成ができる金融プラットフォーム
  • 取引所なしで他の仮想通貨と取引ができるので、リスクが低い
  • 世界中の企業などと提携しているため早期の実用化が予想される

などの点から、多くの投資家から期待されている存在であることがわかりました。

もちろん金融商品である以上リスクは存在しますが、今後が楽しみな銘柄です。