ハードウェアウォレットおすすめは?その仕組みとメリットデメリットを紹介

Coincheck

ハードウェアウォレットとは

ハードウェアウォレット
ハードウェアウォレットと聞くと、なんだか難しそうなイメージを抱いてしまいますが、簡単に説明すると「ネットワークに接続しないウォレット」のことです。

私たちが現金をお財布で持ち運ぶように、仮想通貨も専用の管理するものが必要です。

仮想通貨はネットワーク上に、データとして存在する通貨なので日本円などの法定通貨と同じように実体があるものではありません。

そのため、自分が保有するコインを管理するための【ウォレット】というものが必要になるのです。

もちろん仮想通貨取引所の自分のアカウントで保存することもできますが、多くのユーザーや多額の資金が集まる取引所はハッカーに狙われやすいという特性を持ちます。

日本では、マウントゴックスやコインチェック、ザイフなどの大手仮想通貨取引所で不正アクセスによる仮想通貨盗難事件が相次いだのも記憶に新しいと思います。

しかし、実はこういった事件は日本に限らず世界各国で起こってきた事件なのです。

せっかく自分の資産を投入したり、取引によって得られた利益をきちんと確保するために、ユーザー個人が自分の仮想通貨をきちんと管理することが最善だとされています。

また、自分が直接被害に合わなくても利用している取引所が大規模なハッキング被害に遭ったら、取引所自体の機能が停止することも考えられます。

実際に、事件後のコインチェックではすべての機能がストップしてしまい、普通にコインを引き出すまで数カ月から半年ほどかかりました。

仮想通貨のウォレットといっても、複数の種類があります。

それもそのはず、仮想通貨はデータ上の概念なのですから。

写真や映像のデータを管理するためにも、クラウドサービスやハードディスクなど保存するための選択肢が複数あるように、仮想通貨も管理するための環境はいくつもあります。

ハードウェアウォレットは、数ある中でもセキュリティ面を重視したい人におすすめのウォレットなのです。

ハードウェアウォレットの仕組み

最初の項で、仮想通貨を保存するウォレットにはいくつか種類があること・中でもハードウェアウォレットが安全面で最適だということに触れました。

では、なぜハードウェアウォレットは安全面が高いと言われているのでしょうか?
それは、ハードウェアウォレットが仮想通貨を保存する仕組みに秘密があります。

みなさんは、写真や動画などを保存するときにスマホやパソコンの容量がいっぱいになってしまったらどうしますか?

不要なデータを削除するという人もいるかもしれませんが、消したくない大切なデータや業務で必要な情報を補完するときはハードディスクやUSBメモリなどに移すというケースがほとんどだと思います。

仮想通貨のデータも同じことで、ハッキングなどを防ぎたい場合はネットに接続から隔離した環境で保存するのが一番安全性が高いのです。

一般的に、ネットワークに繋がった状態で仮想通貨を保管するウォレットを【ホットウォレット】、オフラインで管理できるものを【コールドウォレット】と言います。

ハードウェアウォレットは、専用の端末にパソコン上からコインのデータを移行してそのまま保管できるコールドウォレットの一種です。

ハードウェアウォレットの端末は、USBメモリやポケットWi-Fiくらいの大きさがほとんどなので保管場所もスペースをとりません。

さらに、ウォレット端末自体にパスコードロックをかけられるため、万が一紛失や盗難などがあっても第三者に資産が盗まれる可能性がおさえられます。

他のウォレットとの比較

仮想通貨のウォレットには他にも、
・ウェブウォレット
・ソフトウェアウォレット
・ペーパーウォレット
など、複数の種類があります。

ウェブウォレットとは、インターネットのサイト上でウォレットアドレスを作りオンラインで仮想通貨を管理できるウォレットです。

この形態は、サイトにアクセスすればふぐに設定ができるというメリットを持つため手軽さの面では便利です。

ICOや個人間取引などの場面では、即時対応できるのでひとつは持っていると重宝します。

しかし、セキュリティ面でいうと常時ネットワークに繋がっているため、ハッキングなどの被害に遭いやすいという側面もあります。

実際に、オンラインウォレットに保存していたコインがいつのまにか盗難されていた…。という事件は世界中で枚挙に暇がありません。

ホットウォレットと呼称する場合、多くはこのオンラインウォレットのことを指します。

次にご紹介するのは、ソフトウェアウォレットです。

専用のウォレットソフトをパソコンにインストールして、ソフト上でコインを管理する方法です。

スマホやタブレットでは、専用アプリで管理するものもソフトウェアウォレットと呼びます。

この形状は、オンラインでもオフラインでも管理できるため利便性が高く幅広いユーザーが利用しています。

しかし、ウイルスやプログラムなどを誤って読み込んでしまった場合、ソフトウェア内のコインもハックされてしまう恐れがあります。

「そんなことあるの?」と感じてしまいますが、実際に韓国ではハッカーからのウイルスに感染して自分のパソコン内のコインを盗まれてしまったという事例があります。

比較的使いやすく安全だとはいえ、完全に安心できる保管法だとは言えないのが現状のようです。

あまり、一般的ではないかもしれませんかペーパーウォレットも以前から存在する管理方法です。

ペーパーウォレットのサイトへアクセスし、ウォレットアドレスを入力するとデータがQRコードに変換されます。

これをプリントアウトするか、画像として保存しておくとスマホから読み込んでウォレットに復元できるというお手軽な方法です。

こちらも、オフラインで管理できるとはいえQRコードの読み取りができる端末かあれはデータを取り込めるのでセキュリティ的には強度は低め。

上記の方法と比較しても、やはり安全面でのクオリティが高いのはハードウェアウォレットだと言えるでしょう。

ハードウェアウォレットのメリット

ハードウェアウォレットの特徴を解説いたしましたが、このタイプのウォレットを利用するメリットはどんなものがあるでしょうか?

不正アクセスやハッキングの心配がない

ハードウェアウォレットは専用の端末にデータを移して、端末ごとにパスワードでロックできます。

完全にネットワークから遮断した状態で仮想通貨を保存できるので、不正アクセスによる盗難のリスクを防げるのが最大のメリットです。

大抵のハードウェアウォレットは、複数の銘柄を保存できるので複数のコインを一括管理したい時にもおすすめ。

中長期ホルダーも安心

仮想通貨の保有スタイルには大きく分けて、短期保有と中長期保有の2種類があります。

短期保有は1日から数日単位で売買取引を行う方法で、頻繁に売買を行うのですぐに取引できるようオンライン上にある程度コインを置いておく必要があります。

しかし、同じ銘柄のコインを一定期間以上動かさずに保有する中長期ホルダーは、長期間オンライン上に置いておくのは不安です。

自分が希望する価格までホールドするためには、ハードウェアウォレットのように安全に保管できるウォレットが最適です。

ハードウェアウォレットのデメリット

一方で、ハードウェアウォレットを利用する上で難点と感じる点もあります。

利用する前にデメリットも知っておくといいでしょう。

いちいちデータを移行しなければならない

何度か触れているようにハードウェアウォレットは、専用のウォレット端末にデータを移さなければいけません。

これは安全性という面からみるといいのですが、使うたびにウォレットとパソコンを繋いで操作するので利便性ではほかのタイプのウォレットより劣ると言えるでしょう。

ハードウェアを無くしたら資産を失う

ハードウェアウォレットはネットワークに接続されていない分、ハッキングなどの被害には強い分、物理的な操作に弱いという特徴があります。

いくらハードウェアウォレットにコインを保存していても、ウォレット自体がなくなってしまったら意味がありません。

預金通帳などの貴重品とおなじように扱い、保管場所なども決めておくといいでしょう。

おすすめのハードウェアウォレット

現在、いくつかのメーカーからハードウェアウォレットが販売されていますが、個人的なおすすめをいくつかご紹介しようと思います。

・Ledger nano S

Ledger Nano S
対応通貨:30種類以上
価格:10,000円から15,000円
重さ:16.2g

現在トップクラスに人気のあるハードウェアウォレットです。

シェアナンバーワンの実力があり、2017年の1年間で100万台の売り上げを記録したほど。

開発・販売元のLedger社はフランスに本拠地を置き、世界中にユーザーが存在します。

見た目はUSBメモリのようで、本体もスリムなので収納に場所をとりません。

提携しているデスクトップアプリや、グーグルクロームのウェブウォレットも使いやすく日本でも人気のウォレットです。

・TREZOR

Trezor
対応通貨:600種類以上
値段:10,000円から20,000円
重さ:12g〜16g

チェコの会社が開発したハードウェアウォレットです。

ちょうど車のキーのような形状と重さで、持ち運びもしやすいのが便利です。

ERCトークンも多数対応しているので、ICOに参加することの多い人に特におすすめのウォレット。

また、最近本体の価格を値下げしたので現地価格よりも少し安く買えるという謎の現象が起こっています。

日本語のサポートもついているので、初めて仮想通貨のウォレットを買うという人にもおすすめです。

・CoolbitX

CoolBitX
対応通貨:5種類
価格:20,000円前後
重さ:6g

最後にご紹介するのは、お隣の国台湾のメーカーが販売しているハードウェアウォレットです。

他のメーカーのものと比較すると、対応銘柄数がすくないのに値段が高いという印象を持ってしまいます。

しかし、他にはない特徴としてBluetooth接続ができてスマホでコインを管理することかできるというものがあります。

この特徴は他社のウォレットではみられないものなので、より手軽にコインを管理したいという人におすすめですよ。

ハードウェア・ウォレットはどこで購入するべきか

ハードウェアウォレットは、さまざまな場所で販売されています。

安全性を重視するなら正規販売店で購入するのが一番おすすめです。

よく、中古のハードウェアウォレットをネットオークションで販売している人もありますが、全く見ず知らずの人が販売している場合は買わないほうがベターです。

というのも悪質な場合、ウイルスなどが仕込まれていて資産をスキミングされるおそれもあるからです。

信頼できる人から譲り受けるというケース以外は、中古品を使うのはおすすめできません。

まとめ

  • ハードウェアウォレットは最も安全なウォレットである。
  • ウォレットによって対応通貨や環境が異なる
  • リスクを回避するためには正規代理店からウォレットを買うべき

この記事では以上の点について説明致しました。

安全に仮想通貨を管理したいという方におすすめの方法です。